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「社会保障」と「社会保険」の違い、実は2種類ある「社会保険」の意味

しっかり解説

(ライター:hashidate amano

「社会保障」や「社会保険」という用語をあちこちで見かけることがあります。でも、それらの正確な意味となると、実は結構難しかったりするのです。
「今度の会社は社会保険があるよ!」とか言われても、それがどんなものなのか、良くわからないこともあるでしょう。

この記事では、そんな複雑な用語の意味を解説しています。
また、あいまいに使われている「社会保険」の意味(大きく分けると2種類の使われ方がある)について、分かりやすく解説します。

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似てるけど違う意味、「社会保障」と「社会保険」 

ファイヤ君
ファイヤ君
そもそも「社会保障」とか「社会保険」とかいうのが何なのか、分かりにくいですよね。
ザックリー<br>・年金博士
ザックリー
・年金博士
年金も健康保険も「社会保険」の一種じゃから、非常に身近なものということになるのじゃが、その正確な意味となると知らない人のほうが多いじゃろうな。
ファイヤ君
ファイヤ君
でも、普通は「社会保険」は会社で働く場合に加入しますよね? 国民健康保険とかはどうなんですか?
ザックリー<br>・年金博士
ザックリー
・年金博士
まさにその辺りが、なかなかややこしいところでな。
今回は、社会保障とか社会保険などというジャンルのくくりがどんな風になっているか、解説するとしよう。

社会保障、そして社会保険(広義)、と社会保険(狭義)  

 いきなり妙な見出しになっていますが、その中身についてこれから解説していきます。

(1)社会保障制度

 まず、この「社会保障制度」という言い方が最も範囲の広いジャンル分けになります。
 健康保険や年金制度を含めて、生活保護や障がい者福祉など、国や市区町村などが個人の生活をサポートする、あらゆる制度が含まれます。
「セーフティーネット」と呼ばれる制度は、ここに含まれると言っていいでしょう。

(2)社会保険制度(広義)

 実はこの(2)番は、一般には最も馴染みのない考え方ということになるかも知れません。
 簡単に言えば、社会保障の色々な制度の中でも、何らかの形で加入者から独自に保険料を徴収するなどして運営されている制度が社会保険です。
 支給額を全額税金で負担(措置)する福祉系制度と、そこが大きく違います。

 となると、健康保険なら市区町村が運営する「国民健康保険」もこのジャンルに入るわけですが、「社会保険完備」という求人を見て就職したのに「健康保険は自分で国民健康保険に入って役場に払ってね」と言われたら普通はブチ切れでしょう。

「国民健康保険」を「社会保険」と呼ぶことは一般社会ではほぼありません。ですから、この(2)番は専門家の人以外は忘れてもらっても良いでしょう。次の(3)番が重要です。

 なお、いわゆる失業保険(「雇用保険」)や労災保険もこのジャンルに入ることになります。
 これらは「労働保険」と呼ばれることも多いのですが、こちらもやはり社会保険の一種ということになります。
「労働保険」については、後ほどまた解説します。

(3)社会保険制度(狭義)

 いわゆる会社に入って、その社員(条件を満たせばパートさんなども)に適用される「健康保険(被用者保険)」と「厚生年金」、これを「社会保険」と呼ぶのが一般的な用語の使われ方でしょう。
(年齢によっては、健康保険料には介護保険料も含まれます)

 配偶者や、家族など(こちらは健康保険のみ)を扶養に入れることもできて、しかも何人扶養に入れても引かれる保険料の額は変わらないなど、かなり有利な制度です。
 
 保険料は給料からの天引きで、昇給に合わせて保険料が上がるのが欠点ですが、その分だけ厚生年金の支給額も増えるので、これもデメリットとは言い切れませんね。

 この、(3)番の社会保険+労働保険(雇用保険と労災保険)の両方に加入できる場合に、「社会保険完備」と呼ばれることになります。

以上を図にまとめると、下のようになります(クリックで拡大)。

©保険年金ざっくりブログ
ファイヤ君
ファイヤ君
確かに国民健康保険を「社会保険」とは呼ばないですよね。
ザックリー<br>・年金博士
ザックリー
・年金博士
本来の専門用語と、一般的な使われ方がずれておるのじゃが、このブログでも(3)を「社会保険」と呼ぶことにしておる。

「社会保険」よりも加入する人の範囲が広い「労働保険」  

(2)でも触れた「労働保険」(「雇用保険」&「労災保険」)ですが、こちらも主に会社勤めなどの人たちにはポピュラーな制度だろうと思います。
 というのは、「社会保険」よりも適用範囲が広いので、勤め先で入るのが「労働保険」のみという場合も多いからです。

ア 雇用保険

「雇用保険」は「失業保険」という呼び方も一般的で、失業後に仕事を探す際にもらえる保険、というのがメインですが、病気で仕事を探せない場合に受給できる「傷病手当」など、「社会保険」と被る部分もあります(元が「社会保険」でもあるので当然)。
 また、資格の取得を目指す場合に給付金が出たり、「働くこと」をバックアップする保険でもあります。
 保険料が比較的安いのも特徴です。

イ 労災保険(労働者災害補償保険)

 仕事や通勤を理由に怪我などをした場合に、治療費(療養補償給付)や生活費(傷病・障害補償年金)などが支給される保険です。

 元は健康保険から分離してできた制度なので、似ている部分も多いですが、「仕事が原因」というのが最大の違いです(そう言う経過から、社会保険の健康保険は業務上のけがなどには使えない)。

 社労士の勉強をする際には、「社会保険」の応用で覚える部分も多いです。
 なお、労災保険には、労働者の保険料負担はなく、雇う側(事業主)が負担します。

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